豊中市立服部図書館の存続に関する請願の賛成討論:2024年12月議会
2024年12月議会
山田:
豊中市服部図書館存続の請願に賛成の立場で討論します。
図書館は市民がもっとも利用している公共施設です。服部図書館には地域住民が集い、情報交換し、憩いの場となっています。その憩いの場を、曽根駅周辺に新しい図書館を作るからと、結果的に地域住民から奪ってしまうことに関して、見直すべきです。
請願の趣旨にもあるように、デジタル化が進む中、今、図書館の価値が改めて見直されています。国際的にもそうです。
世界デジタル競争力ランキングで上位のアラブ首長国連邦の大手英字新聞「ガルフトゥデイ」の2022年8月16日の記事によると、デジタル時代である今こそ公共図書館が重要であるということを、論じていて、もっともだと思ったので紹介させていただきます。デジタル時代にこそ図書館が重要な理由として次の通り5つの点が上がっています。
1つめ
正確な情報を得るのに役立つ。
インターネットの情報は不正確さ、そしてミスリーディングなものが溢れているが、その一方図書館では正確な情報を得ることができる。司書の皆さんが正確な情報に導いてくださることも大きなメリットであるということ。
2つめ
図書館はコミュニティを構築し、結び付ける役割を果たしているということ
3つめ
貴重なリソースへの無料かつオープンなアクセス
貴重なリソースに無料でアクセスできる、これは当然市民にとって必要不可欠な大きな財産です。
4つめ
図書館は安全な共有スペースであるということ
オンライン スペースでは、共通の興味を持って人々が集まりますが、ネットいじめや荒らし、位置情報ターゲットなどにより、特に子供や若者にとって、インターネットは危ない場所になっています。一方図書館は誰でも気軽に利用できる安全な空間です。
そして、図書館は、商業目的で利用者を誘導することもありません、安心安全な公共空間ということ。
5つめ
創造し学ぶ自由がある
図書館は、好奇心と想像力を刺激することで、
創造性と学習の視野がさらに広がる。
これらの点を「ガルフトゥデイ」は指摘しています。
デジタル時代だからこそ、公共図書館の重要性が見直されているというのが世界の動きだということもしっかり抑えなくてはいけません。
そしてデジタルの時代だからこそ、公共図書館のあり方で重要なのは利用しやすさだということです。利用しやすいというのはアクセス面、すなわち地域の図書館が多い方がいいということです。
そして繰り返し申し上げますが、市民がもっとも利用している公共施設を廃止にするのは、当該地域、コミュニティにとってあまりにリスク、すなわち大きな損害であると、申し上げ、私の賛成討論といたします。