2025年3月議会個人質疑①万博校外学習について(市長不規則発言あり)
山田:来月から関西万博が開催され、本市の小中学校の児童生徒が学校単位で訪れることになっています。多くの小学校は今の所4年生からの参加となり、4月に小学校4年生になる私の息子の学校も、4年以上は6月に万博を訪れる予定です。
学校単位での参加の判断に関わる情報の共有について伺います。1月以降不参加を決断する学校が相次いでいます。保護者の情報から私が把握するだけでも小学校4校、中学校4校が万博校外学習を全学年不参加とする旨、保護者宛に手紙を出しています。他にも新たに小学校低学年の不参加を決断したところもでてきています。このように、今年に入ってからも学校の不参加の決断への動きがありますが、教育委員会は把握されていますか?
教育委員会: 各校の参加状況につきましては、R7年度予算要求のために調査いたしました12月時点での集約が、教育委員会として最新の把握です。
それ以降の状況については、個々の学校からの相談は受けておりますが、次年度、各校からの校外学習・遠足実施の届けをもって全体の参加状況を把握する予定としています。
山田:今も参加の判断について悩んでいる学校があるようです。 今年に入ってからの全学校の参加状況を集約したものを、全学校に情報提供をお願いしたいと思うのですが、まずは、2月末の数字をお伝えいただけますでしょうか?その後は、毎週、更新いただければ、と思います。
教育委員会:各校の参加状況については、数ヶ月前に調査・集約し各校に情報提供していること、また、学校の業務負担軽減の観点からも、今年中に再度、同様の調査をすべきとは考えておりません。
教育委員会といたしましては、今後も個々の学校からの相談に丁寧に助言することをもって、責任を果たしてまいりたいと考えております。
山田:昨年、府教委から降りてきた5月末締切の参加不参加の意向を示すアンケートには、「希望する」か「未定・検討中」の選択肢しかありませんでした。校長や先生方からは「不参加の選択肢はないと思っていた」との声があります。そして今「不参加も選択できるとわかっていたら、はじめから参加を選んでいなかった」との声があります。
教育委員会から、「参加、不参加は学校判断だ」と各学校に伝えられたのはいつですか?また、不参加でも、無料招待券が児童生徒に配布されることを各学校に伝えられたのはいつだったのでしょうか?
教育委員会:令和6年2月(3月はじめ)に行われた府教育庁による2025年日本国際博覧会児童・生徒招待事業説明会以降、参加については各校の判断であることを伝えています。学校単位での来場に参加できなかった児童生徒の入場券につきましても同説明会資料をもって、情報提供をしております。
山田:教育的意義について伺います。
見学できるパビリオンを把握している学校は現段階でどのくらいありますか?
パビリオンの予約の方法について、中学校と小学校で違いがあるかどうかについても教えてください。
教育委員会:パビリオンの予約申し込みは、府教育庁システムを利用しているため、市での状況把握はございませんが、1月下旬以降、来場日の早い学校から順次、予約に対する回答がなされていると聞いております。
予約申し込みの方法は、団体休憩所を利用する小学校はパビリオンテーマを選択・回答し、団体休憩所を利用しない小学校や中学校についてはテーマに加えて、希望時間の選択ができるようになっています。
山田:9月のご答弁では、「10月にはパビリオンが決定される」というようなお答えでしたが、1月下旬以降になりました。それどころか今も把握できていない学校が多数あると聞いています。シャトルバスについても当初は学校に提供される予定で、当てにしていた学校もありましたが、結局なしになったそうです。教育委員会も学校現場も万博協会の見通しの甘い情報に振り回されている印象を受けます。安全面も果たして本当に大丈夫なのでしょうか?
※過去答弁:9月議会 教育委員会:来場するパビリオンの事前の割り当てについては、10月以降に決定され、予約不要のパビリオンは自由に見学することができると聞いております。今後さらにパビリオンに関する詳細な情報が示される予定であることからも、来場までに学習計画を立てる期間は十分にあると考えます。
山田:リスクについてうかがいます。
近隣の吹田市教育委員会は学校単位の参加を取りやめました。
「学校行事として訪れるにあたり最も配慮すべき事項として、児童生徒の健康維持や安全確保の具体的方策を、昨年7月より本市教育委員会から大阪府教育庁に確認してきたが、特に重要な昼食場所及び、待機場所での熱中症対策や、動線および点呼・待機場所の確保が不十分であるとの見解に至った」と発表しています。
吹田市の教育委員会の見解について、豊中市の受けとめをお聞かせください。また、複数の本市小学校教員も「必ず熱中症が出る」と、懸念を示しておられますが、それについてもどうお考えでしょうか?お聞かせください。
教育委員会:吹田市の教育委員会の見解については、他自治体の判断になりますので、お答えしかねます。
熱中症を含むさまざまな災害等に対しては、状況に応じた対策や対応が想定されているものと認識しております。
山田:教育長のリーダーシップについてうかがいます。
子ども達を万博に学校単位で連れて行ってほしいという趣旨の発言、あるいは「お願い」として、そのような趣旨をなんらかの形で校長会議に伝えられましたか?お答えください。
また、教育現場は平時でも人手不足で手が回らない状態です。「度重なる締切。その度に協議を重ね、どれだけ時間を費やしてきたかわからない。校長をやってて一番しんどい一年だった。」と話す方もおられるようです。教育現場は明らかに不利益を被っています。
市立小中学校の最終責任は設置者である教育委員会ですが、その長である教育長にもお願いします。先生方のwell beingはこどもたちのwell beingに繋がりますので、どうか学校を助けると思って、「学校単位の訪問は中止にする」と決断してくださいませんか?
教育長:前回の大阪万博から半世紀を経て、再び大阪で開催される今回の万博が、子どもたちが最先端の技術で未来や世界を体感するなど、かけがえのない体験ができる学びの場であると考えており、その旨を全ての学校長が集まる校長会議の場において、教育長より伝えてきたところです。
教育委員会から府教育庁に対し、迅速な情報提供や、各校が円滑に参加できる環境・条件整備を要望していることや、府教育庁から発信された情報についてもその都度、校長会議の場で周知し、共有してまいりました。
参加する、しないの判断は、各校がそれぞれの状況の中で判断すべきことであり、市教委は各校からの個別の相談にていねいに対応し、必要に応じて助言を行うなど、学校支援に努めてきました。今後もその姿勢に変わりはありません。
子どもたちが「行って良かった」と思える、また思い出に残る学校行事となるよう、引き続き各校や府教育庁と緊密に連携しながら、対応を進めていきたいと考えています。
山田:教育長、ご答弁ありがとうございます。ありがたいんですけども、ただ、言わなきゃいけないことを言わせていただきます。「教育現場の意見を吸い上げるのが吹田市、教育現場の意見を聴かないのが豊中市」という声が教育現場から上がっています。「万博会場に子どもたちをよう連れて行かん」と悩んでいる現場に、「万博の素晴らしさを伝えてきた」?チグハグですよね。
吹田市が懸念を示したように熱中症リスク、動線、待機場所の確保など、子どもたちの安全を最優先に考えるのが教育者です。豊中の先生方の不安がわかりませんか?まずは現場の声に耳を傾けてください。「どうしても行きたい学校があれば協力しますよ!」ぐらいのスタンスに切り替えたらいかがでしょう?そのことを要望します。
そして市長、用意した質問にお答えいただけず残念でした。万博首長連合/副会長の立場より豊中の子どもたちや学校のことを優先いただきたい、そして市内保護者が動いて始まった市長あての署名、手書き2千3百筆超、オンライン署名2万5千筆超が集まっています。
万博への学校単位の参加中止のご英断を心から要望し、この質問を終わります。
市長: 今おっしゃられましたけれども 質問にない、 そして通告からわざわざ削除された。それがそもそもなんですけれども、学校現場が それぞれ 裁量を持っている。学校行事に関して 私が介入することがいいんかどうか そういったことをしてません。 そういったことを今まで説明させてきてる いただいてると思うんですけれどもそういった ことが やはり 政治家としてふさわしくないから、私はあえてまあ今回 そういったことについて 言うべき 立場にないということで。 係員にも 説明しとったわけ なんですけれども あえてそういうふうなことをおっしゃる から 今回 発言をさせていただきました。私は市長として 教育現場で学校行事に関して、どこへ行けどこへ行くの、指図するのは、できません。 例えば 修学旅行であれ遠足であれ そのことについては同じであります。
山田: 一言だけ 言わせていただきます。答弁をお願いしたわけではなくて、準備してた 質問に答えていただけないのが残念でしたとお伝えしたかっただけです。本当に 、市長にお伝えしたいことがあったんですけども、 質問すらできないような印象 を私は受けたんですね。 だから代わりに 教育長が答えてくれてくださったんですけど 市長にも子どものことを やっぱり、教育委員会に委託されてるでわけですけども、一任されているというわけですけど、豊中の子ども、そして学校のことを一緒に考えていただきたかった、それだけなんです。