こんにちは、ボランティアのTです。先日、
山田さほ市議が「大阪カジノに反対する市民の会」の運営委員に任命されました。山田さほ事務局一同、みなさまのご期待に沿えるよう、頑張ってまいりたいと思います。
10月21日に、その大阪カジノに反対する市民の会主催の講演会が豊中市でありましたので、報告したいと思います。動画はこちらで見れます→https://youtube.com/live/Zghp4_z3VTg
〇前半は
西谷文和(ジャーナリスト)さんの講演「破綻確実万博&カジノ 打倒維新へ。あきらめへん大阪」。
西谷さんによれば、万博建設は危うい基盤の上に成り立った計画のようです。順番にあげていきます。
① 21世紀に汲みとり式トイレ?!
万博の下水のキャパは八万人分しかないようですが、万博となればもっと人は来ます。万博が想定する入場者数を入れると下水が処理できないので、この21世紀に汲みとり式を採用せざるを得ないのではないか。
② 地盤ゆるゆる
N値という地盤の固さを示す指数があるそうなのですが、そのN値が低く(すなわち、地盤が弱く)、ビルやマンションを建てる際の十分の一のN値しか万博会場の夢洲にはないようです。というのも、関西空港は山土で埋め立てたのですが、夢洲がゴミで埋め立てたので、このようなN値になったのだそうです。
③ バスの運転手さんは使い捨て!
シャトルバスの運転手を時給二〇〇〇円(安い!)で募集しているそうなのですが、講演の時点ではまだ三人しか応募が集まっていないそうです。そもそもバスの運転手が足りていないようなこの時代に、期間限定のイベントのシャトルバスが時給二〇〇〇円で来てくれると思っていることが、見通しが甘いような気がします。せめて月給制にしてほしいですね。万博でどれほどの労働者を使い捨てる気なのか・・・。
④ 1400万人分が前売り・・・
1400万人分のチケットが企業や自治体に前売りされるようです。学校の遠足に使うのではないかと怪しんでいます。しかし、私は絶対に子どもたちを万博の遠足に行かせません。というのも、地震が起きたらどうなりますか?津波が起こったらどうなりますか?このような杜撰な管理体制で子どもが守れるとはとうてい思えません。
⑤ 墜落した空飛ぶ車
今年の八月にイギリスで空飛ぶ車が墜落したそうです。そのような危険な新技術を頭の上に飛ばそうと言っていて、それが万博の目玉のひとつなのですから、正気の沙汰とは思えません。
このように大阪万博は管理体制も労働環境も環境設備もかなりガバガバなまま突き進んでいるそうです。なぜこうなったのか。
〇後半の
川嶋広稔(前・大阪市議)の講演「市会の現場から見たIR カジノの問題点」の内容も見ていきたいと思います。川嶋さんは大阪カジノが決まるときに大阪市議会議員だったそうで、その立場から公演されていました。
① インフラ事業はとめれない?建設業者の違約金6億円!
最初に決まった建設会社が一社しかなく、参入条件を緩和したそうです。また、業者が途中で退けば、違約金として6億円とられる。だから、なかなか抜けられない。しかも、もうすでに本契約がはじまっていて、止めることはなかなかできないようです。2350億円にまで万博開催にかかる費用が膨らんでいますが、どこまで本契約かはわからないそう。
② 経済効果は「大阪」ではなく「近畿」
日本維新の会は大規模な経済効果を謳っていますが、そのパンフレットには、経済効果が及ぶ範囲は「大阪」ではなく、小さく「近畿」であると書かれています。広い!ということは、大阪への経済効果はそれだけ薄い、ということです。
③ カニバライゼーション(共食い現象)が考慮されていない!
カジノの主たるターゲット層は、当初外国人観光客でしたが、その後大阪府民を含む国内観光客に変更されました。要するに、地元の街で使う交友費や生活費をカジノに使うだけなのです。このような国内の事業者同士で客を獲り合うことをカニバライゼーション(共食い現象)と呼びます。しかし、大阪カジノの経済効果にはこのカニバライゼーションがまったく考慮されていません。
以上です。万博・カジノは大阪のためというより、維新の会が囲っている業者さんのための事業という感じがしました。(私は大阪の山の上に住んでいて、近くに建設会社がたくさんあります。どこの会社も維新の会のポスターを壁にたくさん貼っています)。大阪維新の会は「カジノで大阪の自主財源が確保できる」と主張していますが、はたして人々が生活で用いるお金をカジノに使わせてそれで財政が潤ったところで(カニバライゼーション)、それは大阪が潤ったことになるのか、非常に疑問です。
手っ取り早くお金を稼ごうとすると、後々ツケが回ってくると思います。私が好きなヒップホップの世界ではドラッグに手を出して手っ取り早く金を稼ごうとする人々への警告がよく歌われています。たとえば、Cholie Jo「katsumadewa」では、「ほらすぐ近くの甘い蜜に飛びついて、連絡も金も取返しつかねぇ」という一節があります。どの世界でも同じようなものだと思います。カジノや万博(東京五輪も同じでした)で手っ取り早くお金を稼ごうとして、このザマじゃないですか。Cholie Joは
「ほしがるなよ、勝つまでは。欲を見せたらなめられるんだ。目先の金は蹴っ飛ばし、鍛えてからもっと稼げばいい」
と歌っています。
万博やカジノや五輪という「欲」を見せるから、万博やカジノや五輪を牛耳る国際機関やそれで儲かる建設業者に「なめられて」、建設費用が倍増しても引くに引けなくなってしまうのです。
万博使うよりは、公園を整備し、白線を整備し、学校を整備して、人を呼び込み、企業を呼び込むのが先ではないでしょうか(明石市ではこの流れができています)。カジノや万博に金を出して手っ取り早く稼ぐ「甘い蜜」に手を出すのではなく、
詳細ページ公式ページそのためのお金は十分あります。明石にできて大阪に、豊中にできないわけがないのです!
(ついでに、Cholie Joの「katsumadewa」はこちら。とてもいい曲です。
→https://youtu.be/SoftWIyvrqU?si=hAFAUgRHSuoOkDa3)