市民福祉常任委員会の所属になりました!
6月市民福祉常任委員会の報告
2年目は、市民福祉常任委員会の委員になりました。所掌は市民協働部、福祉部、健康医療部、市立豊中病院です。
6月5日(水)に行われた市民福祉常任委員会では以下4件の議案全てに質疑をしました。
各議案への山田さほが出した意見・要望を紹介します。
(議案)2024年度よりコロナワクチンが年一回秋冬の定期接種となるため、ワクチン接種にかかる費用に消耗品費等を加算したものが補正予算となった
山田意見・要望
国の予防接種被害救済制度ですが、予防接種健康被害審査会の4月末時点での資料によると 死亡が1321件 審査した数が745件となっており、 迅速な救済と言う趣旨が実現できていないのが現状です。
こういった現状もふまえて、ワクチン関する市民の相談や、ワクチン接種に起因する大変な健康被害で深刻な状況にある市民のサポートは是非とも丁寧に取り組んでいただくよう強く要望してこの質問を終わります。
(議案)2024年12月に廃止される健康保険証がマイナンバーカードと一体化することに伴うシステム開発に追加で要する経費を補正するもの
山田意見
医療機関等でのオンライン資格確認対応割合は進んでいるようですが、国民健康保険被保険者のマイナンバーカード利用率の低さを見ても機運は高まっていません。カードリーダーの認証トラブル頻発なども解消されておらず、12月からは医療機関の窓口がパンクするのではないかと危惧する声があるとの報道もあります。市民のマイナンバーカードへの不信感や不安を置き去りにして12月に現行保険証廃止に踏み切られることに大変危機感を覚えるところでございます。今後も気になる点について要望など申し上げて参りたいと思います。
(議案)豊中市保護施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の設定について
山田意見
ハラスメントの相談件数の増加、感染症の蔓延や災害被災時の運営継続困難など様々な背景のもと国の省令改正に至ったとのことでした。対象の施設も介護老人福祉施設、障害福祉施設等様々含まれるとのことです。この救護施設につきましても市内から72名の利用者がいらっしゃるとのことですので、今後調査をし改善点、問題点があれば改めての機会に申し入れさせていただきます。
(議案)豊中市無料低額宿泊所の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の設定
山田意見
無料低額宿泊所等における問題点には利用者への自立支援が不十分だったり、事業者が保護費を不当に徴収したり、また、無届施設も増加していて、そういった無届の施設では運営実態が不透明であることが多いと厚労省が指摘しています。豊中市には無料低額宿泊所が現在存在しないとのことですが、無届け施設の有無の把握などはどのように行っているのかということについてはまた調査等進めつつ、次の機会に伺いたいと思います。また、本市の近隣無料低額宿泊所などについても今後調査し、気づくこと、改善点があれば申し入れて行きたいと考えています。
このほか1件の請願書「訪問介護の報酬引き下げを撤回するよう国に求める意見書提出の決議を求める請願」の賛成討論を行いました。
※請願書とは市の行政に関わる意見、要望があるときに、市議会に提出できるものです。議員の紹介が入ります(議員の紹介がない場合は陳情書)。
私の賛成討論の内容は以下の通りです。
↓
訪問介護職の有効求人倍率は15.53倍ですが、介護業界の中で最も不利な働き方が訪問介護と言われています。例えば訪問介護につきものである移動時間は無給です。そもそも生活援助の報酬がすでに極端に安いのが実際のところです。請願書の中身にありますように、政府の、処遇改善加算で報酬引き下げ分がカバーできると言う説明についても不明確です。職員のベースアップに計算根拠がないという国会答弁もありました。
人生の最後を慣れ親しんだ家で迎えたい、これは誰しも共通する願いですので、ここにいる私たち全てに関わることでありますし、すでに崩壊寸前と言われている訪問介護の報酬引き下げを撤回するよう国に求める意見書提出の決議を求める請願に委員のみなさんには、賛成頂くよう強くお願いし、私の賛成討論といたします。
残念ながら賛成委員は山田さほのみで結果は否決となりました
※委員長は採決に参加できません