年末のご挨拶
実は私自身、年末年始苦戦しております。議会も終わり、動くチャンスですが子どもたち(3、5、7歳)が1週間以上家にいる年末年始、議員や党員としての活動が他の方と同じようにはいきません。異国の地で育児をするパートナーを育児ノイローゼに追い込むことを顧みなければ可能ですが。
日本は幼い子どもを抱えながら社会で活躍するのは非常に無理がある構造となっていて、不公平さを痛感しているところです。議員の仕事は思った以上に過酷なもので、議員になり8ヶ月が経過しましたが、丸一日休むなんて数日でした。新人で要領を掴んでいないので余計です。3ヶ月ごとの議会、質問の前は徹夜になった日もありました。怒涛の議会が終われば市政報告です。市政ニュースが完成すれば朝と夜、駅で配ります。朝子どもが目覚める前に家を出て、夜は晩御飯が終わる頃に帰宅します。駅立ちはパートナーがワンオペを引き受けてくれているから可能となっています。幼子を抱える母親が、普通はできないことです。そして議会が終わったこの年末年始、多くの議員は支援者の挨拶回りに勤しまれたり、駅で立たれていることでしょう。焦りを感じつつ、身動きが取れないでいます。しばしば謎ルールが存在する公職選挙法ですが、年末年始は政治活動禁止にしてほしいところです。そうすれば全議員、しっかり休みが取れますね。私も子育てに心置きなく専念できます。
カナダでは多くの女性が活躍の場を守られていて、自信に満ち、強くたくましく輝いていました。そのような光景を目の当たりにした私は「女性が活躍し辛い日本」、この社会構造を変えたい、そんな思いで日本に帰って来ました。
そして私も今まさに、この構造の中でがんじがらめになって抜け出せなくなりつつあるのです。日本男児=「家庭を顧みないビジネスマン」になって、自分が大黒柱なんだからと当たり前のように家庭を顧みず子どもをパートナーに押し付けることができれば心ゆくまでの議員活動が可能です。ところが去年までのまる7年間、365日毎日子どもとベッタリ過ごしてきた私です。「家庭を顧みないビジネスマン」になってしまうと心が引き裂かれてしまいます。「休みの日ぐらい一緒にいて欲しい」と願ってくれる我が子と過ごしたいのが親心です。
支援してくださる方の中には私自身幼い子どもが多くて「実は支援対象なのでは?」と心配をしてくださる方もいらっしゃいます。子育てをしながらで限界があると理解をしてくださる方もいます。
私が所属するれいわ新選組の大石あきこ共同代表や、選挙の時に選挙対策部長として大変お世話になった衆議院選の候補者予定者である八幡愛さんはさすがです。「子育てを大事にしながら取り組んで」と声をかけてくださいます。こういった上司がいることは幸せなことですね。女性の社会進出が、さらなる女性の社会進出に繋がるということです。
こうしてブログを書くのも容易ではありません。代わるがわる子どもたちが話しかけてくれ、腕を引っ張り抱っこを求めてくれます。マンションの管理組合から子どもを走らせないよう言われていますが、特に小さな子どもは走ってしまうものです。自由に駆け回って育って欲しいと思っていても、子どもが走れば注意しなければいけません。子ども達は30分に1度か2度くらいのペースで喧嘩もします。これがまた、かなり厄介なのです。キーキーギャーギャーと騒ぐので、集中できません。子どもの様子を耳で確認したいのでノイズキャンセリングつきのイアフォンマイクもできません(幼子を抱えるママあるあるですが、イアフォンマイクはつけても片方ずつです)。育児ノイローゼ気味のパートーナーの叱る声が大きくなるので、それはそれで仕方ないとわかっていても心おだやかではありません。とにかく幼い子どもを育てながら昼間家で集中を要する作業に取り組むのは至難の業です。この記事を書き始めてから一体何度中断したことでしょうか、かれこれ4時間経過しました。よくあるのですが、文章を書いていて保存して席を立ち、未完成のまま終わってしまう、、今日は今年最後の日のみなさまへの挨拶なのでなんとしてでも完成させたいという決意でいます。
支援者のみなさんのお宅になかなか顔を出せず申し訳ない思いですが、今は無理をせず、子どもの学校、保育園が9日から始まれば、ご挨拶に回らせていただきたいと思います。
議員になって8ヶ月、目がまわるような忙しさの中やってきました。パートナーは精一杯ワンオペを引き受けてくれていますが、言語は英語のみなので私の出番もそれなりにあります。例えば授業参観など。個人懇談の時期は議会棟、小学校、保育園を飛び回ります。先日は長女の懇談を(手帳に書いていたのに)すっかり飛ばしてしまいました。担任の先生は「お仕事忙しいから仕方ないですね、改めてやりましょう」とわざわざ別日を確保してくださいました。忙しい先生の時間をさらにとってしまいました。病院に連れていくのも私です。パートナーの各種手続き、通院も付き添います。
今もまた長女がきました。「二人(兄と弟)にいじわるなことを言われたから怒ってほしい」とのこと。。ここで「なんとか自分たちで解決せい!」と突き放すと長女の機嫌は最悪になり取り返しのつかないところまで行ってしまうことがあるので丁寧な対応が必要となります、、。子どもが幾度となく話しかけてくるので、、「ママ大好き」なども含めて、無視できない内容に対応しながらですので文章はさらに稚拙、読みにくいものになっているかと思いますが、ご容赦ください。支えてくださる、応援してくださるみなさまに思いが伝われば幸いです。
色々申しましたが、豊中市民のみなさま、支援者のみなさま、活動の中で関わってきたみなさま、来年もできる範囲で頑張ってまいります。「やっぱり小さな子どもがいる母親議員はだめだ」、とならないためにも、気合いと根性で乗り越える!!ではなく、子育てをしながら無理のない形で議員活動を継続し、構造そのものを変えるために力を注いでまいりたいと思っています。
キャリアに挑戦したい、子どもをもちたい、子どもとの時間確保を諦めたくない、この全てが叶う社会にしたい。子育ての当事者として議会に声を届けることができるのは私の強みだと思っています。
来年こそは我が国で更なる女性活躍の年になることを願い、皆様へのご挨拶にかえさせていただきます。
2023年12月31日
れいわ新選組豊中市議会議員 山田さほ