3月8日の建設環境常任委員会で予算案が否決となった報告
建設環境常任委員会で予算案が否決となりました。理由は委員長を除く7人いる委員のうち維新会派の3人と私、山田さほが上下水道局提案の水道・下水道料金の値上げ案に反対をして以下の通り過半数反対だったためです。
賛成3人
弘瀬委員(公明党)、石原委員(公明党)、井本委員(自民党)
反対4人
中野委員(維新)、竹田委員(維新)、中川委員(維新)、山田(無所属)
上下水道局の提案(下水道料金改定)の要点をまとめると次のとおりです。
・水需要の減少に伴い、水道・下水道使用料による収入が減少している。2024〜2027年度の4年間の総括原価を元に必要な料金水準を算定した結果水道料金11%、下水道使用料17.9%の値上げが必要
・水量を使えば使うほど料金が高くなる逓増度を是正する(水道:4.39→3.46、下水道:4.31→3.08)
※逓増度(逓増制)についてはこちらの記事で説明しています↓
豊中市の上下水道使用料について〜逓増制(ていぞうせい)とは〜
・加入金を廃止する。理由は2つ、①算定経費となる第四次上水道拡張事業に係る企業債はH14年に償還が完了しており②水道普及率もほぼ上限に達している
建設環境常任委員会で、私、山田が反対した理由
・豊中市民の生活実態は、世帯所得300万円未満の世帯が19万世帯中11万世帯であり、物価高、電気代高騰の今、水道・下水道料金値上げは賛成できない
・逓増性の是正は大口利用者(業者)に有利な改定となり、認められない
・水は豊中市に住む人々のライフライン。上下水道事業の赤字は、市民に必要な赤字であり、上下水道事業に対してあまりに国が投資しないことが問題
そして上下水道料金改定案に同じく反対の維新の主張は次の通りでした。
「小口利用者の水道・下水道料金は原価割れしていて、大口利用者がその尻拭いをしている。この不公平な逓増度をやめるべきだ。」
豊中市上下水道局に聞くとこの「大口利用者」は全体のわずか7%だということです。
常任委員会で予算案は否決となったということは、3月21日に開かれる本会議での採決でも議員の過半数が反対=否決となる可能性が高いということになります。何せ豊中市議会最大会派の維新が反対に回る訳ですので。そうなればいよいよ、市長提案の予算案が否決となる訳です。
これまで豊中市議会では何十年に渡り、市長提案の議案は全て賛成改行多数で可決でした。議員になった時に豊中市議会はオール与党だという話を聞かされていました(豊中市議会に限った話ではないかと思いますが)。ところが議員任期1年目にして、まさかの所属の常任委員会で予算案否決です。いや、私が反対に回ったからなんですけど、、今回も一人で反対なのかな、と思っていたのでこの建設環境常任委員会の予算案否決騒動の当事者である私にとっても思いがけない展開だったということです。
さて、本会議最終日である21日、どうなるでしょうか。
また報告します。