箕面自由学園幼稚園視察の後、私立幼稚園連合会茶話会へ
今日は朝から豊中市議会の視察でした。視察先はれいわ新選組の党首、山本太郎氏の母校、箕面自由学園の幼稚園でした。
箕面自由学園の所在地は実は豊中市なのです。
箕面自由学園は来年創立100周年、幼稚園は今年創立60周年だそうです。
箕面自由学園幼稚園の園庭はとても広く、アスレチック広場、農園、果樹園までありました。
探究心を育てる学びやグローバル教育に力を入れているとの説明があり、実際に子どもたちの保育室を見て回るとネイティブ英語話者の先生とお遊戯をしているクラスがありました。
在園児童の中には外国にルーツを持つ子供が増えている、とのことで、こんな横断幕も。
いいですね。私もカナダで子育てをしていた時、地域の支援センターや小学校で日本語表記や国旗の絵を飾ってくれているのをみた時に、受け入れられているなーと嬉しく思ったものです。
先生のお話では幼稚園でも保育施設とほぼ同じ時間預けることができる「あずかり保育」の利用者が急増中で、4年前には30名だったのが現在60名以上、夏休みは90名に登るとか。
共働きで働いている世帯が増えている、、
「今の親はやたらと子どもを預けたがる」という話を聞く時があるが、いやいや、働かなやっていかれへんのや、、と思います。
先生の配置について尋ねると、やはりまだまだ足りないというお話でした。どこもそうですね。
午後はホテルアイボリーで開催された豊中市私立幼稚園連合会の茶話会へ参加しました。
保護者の方々と懇談を兼ねてお昼ご飯を食べる会です。
保護者の中には、茶話会に出席しない他の保護者の意見をまとめてメモを持ってきてくださった方も!その方の入念な準備が功を奏し、たくさんの子育て当事者の意見をもらったので、とても有意義な時間となりました。
以下、いただいた市への意見・要望です。
・子育ての気づきを共有できる仕組みが欲しい
・インフルワクチンが高い。補助などがあれば、、
・雨の日に遊びに行ける市の施設があれば、、
・給食を美味しくしてほしい
・小学校のトイレが狭くて、大きい子には使いにくい。タイルはやめた方がいい。水で洗い流さない乾式にして欲しい
・小学校の正門前の信号にいる警備員を市で雇って欲しい
・千里中央の開発を急いで欲しい
・公園のトイレにオムツ替え台を設置してほしい。トイレを綺麗にして欲しい
・学童ではないが、小学生の子どもを一時的に預けられるような制度があれば助かる(大阪市のいきいき事業のようなもの)
・就学前保育以前の幼児と保護者の居場所を増やすなどして、他の保護者との交流がもてる場が欲しい
・児童館を作ってほしい、、
・公園の雑草の繁茂をどうにかしてほしい
豊中市は、「子育てしやすさNO.1」のまちを目指す、としながら、児童館がありません。
近隣他市にはあるのに、、とテーブル内でため息が漏れる。
他のテーブルでは、私がいたテーブルと同じく児童館をつくって欲しいといった保護者の訴えに「予算がない」と答えた議員がいたそうです、、代替案として「地域の公民分館」を利用して何かできないのかって話になったらしく、、いやいや、、地域の公民分館、ちっさすぎるやろ、、せまっ、、ごめんなさいね、失笑するしかなかった。夢も希望もないな。夢すら見せてくれへんのかと。「予算ないねん」、何百回と聞いてきた気がする。しかし「こんなもんには金かけるんか?!これは果たして必要なんか!?」ってのもあるんですよね。例えば飛行機着陸直下に、20億円かけてつくる公園とかね。「トリップアドバイザーで1位になったから、、」ってそれ、ツーリスト向けだったりコアな飛行機ファン向けだったり。そんなんに20億円かけることができるのであれば近くの公園の草刈り含む公園維持管理にお金かけてほしいわぁ、、豊中市の公園の草刈り頻度は年3、4回なんですよ、、。カナダは、、25回でした。出しますか、カナダの公園。
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クリックしたらカナダの公園の動画がご覧いただけます(山田の携帯にはカナダ時代に撮った公園の写真や動画がたくさん保存されています。今後も小出しに共有させてもらいますね)
動画あげてみました。この状態が年中です。もちろん冬は雪が積もっていたりします。もっとも、冬には草木は枯れているのですが。
年中過ごしやすい公園を維持するならカナダくらいの頻度(25回くらい)で草刈りをする必要があります。
豊中市の公園雑草が繁茂する図も載せておきますね。
ついでに公園維持管理の国家予算が減らされてきていることがわかる国交相の資料も貼っておきますね。公園整備費ピークが1995年の約1兆3千億円で、現在はピーク時の1/4、約3千億円となっています。
人口302万人のカナダ、トロント市の公園維持管理予算の資料も貼っておきます。
豊中市の2023年の公園維持管理費は約4億2千2百万円だったので人口で割ると1人あたり年間約1、055円ということになりますね。この差を見ても歴然です。豊中市の公園はそもそも狭いし、緑も少ない、おまけに物価の差も考慮すれば年間25回草刈りしてもお釣りがたくさんくるのではないでしょうか。他の先進国と比較をすると目眩がします。しかしながら他国との比較を定期的にやらないと、日本の財務省の「お金がない、日本は借金だらけだ、財政破綻してしまう」に騙されますのでね。
豊中市政に話を戻します。公園のトイレも綺麗にして、オムツ台設置して、子連れ家族が利用しやすくして欲しい。児童館つくらないならせめてそれくらいやってほしい。というよりも、「子育てしやすさNO.1」とまで言うのであれば、「児童館」も「利用しやすい公園」も両方必要なはずです。しかしながら豊中市では今後地域の図書館も潰したり縮小して、ますます雨の日に子連れで過ごせるところが少なくなります。曽根に大きな図書館ができると言っても、曽根から離れている市民にとって、メリットになるとは思えない。子連れ利用しやすい複合施設になるとしたら、それはそれで作ったらいいが、近所の図書館を廃止したり縮小した穴埋めにはならない。
市議になってから豊中市の子育て施策に満足するお母さんに出会ったことがないんですが、(先日大阪市から豊中市に引っ越してきたばかりのお母さんと話をしましたが「豊中市最高です!役所の対応と子育て施策以外が。」とのこと)みなさん不満爆発です。それは、そうか、、と思います。市議として、豊中市の取り組みを応援したいけど、今のままでは難しい。
茶話会に話を戻します。保護者の「子育て中の議員が増えてほしい!」と切実な気持ちの吐露などもありました、、こちらからは、「議員だけでは力が足りないので、みなさんと繋がって大きな動きにしていく必要があります」とお伝えしました。わかってる、私が言ったのは理想です。だってね、、子育てって本当に大変なので、声を大きくする時間も気力もないんですよね。そして子どもが育ってようやく自分の時間が持てる頃には、もう子育てに関する要望を市に訴える必要がなくなっているんですって話なわけです。
投票のしにくさも話題に上りました。行きたくてもなかなか、、ということでした。「期日前の投票所が遠くて!」と。
先日あった衆院選でも豊中市は投票率が少し下がっていました。市民の皆さんは市に言いたいことだらけなのにね。
子育て中の親子こそ、市に対して「こうしてほしいああしてほしい!」がたくさんあるのに投票にいけない、声を上げる時間や気力がないので、蔑ろにされがちです。声を上げることができないところからこそ声を積極的に拾うのが行政の仕事なんだと思うのです。それをしないんですね。働き方改革や、非正規雇用を増やしたので、国推奨メニュー以外の市独自政策を打ち出す余力も体力もないんでしょうか?
子育て中の市民にとっては、「子育てしやすさNO.1」なんて、ギャグでしかない、本当に。人を馬鹿にしてるんでしょうかと言う気持ちになるわけです。市にはそのおもいを知ってほしい。
女性をどんどん政治の世界に増やさなければ、この国に未来はない!そう再確認しました。オチはそんなところで。それではまた!