産後ケア事業
みなさんこんにちは。
豊中市の産後ケア事業概要についてはこちらをご覧ください。
https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kenko/kenko_hokeneisei/boshi/kodomokenko/sangocare.files/sango.pdf
豊中市は9月の補正予算で産後ケア事業の拡充を狙い、利用料を大幅に削減することにしました。利用料が安いこと自体はとてもいいことです。しかし受け入れ先の施設運営を担う助産師のみなさんの声を聴くと、この利用料の減額は利用者の増加につながり、それは喜ばしいのですが、人件費増加につながり、委託料増加が伴わないので赤字の恐れがあるというのです。個人質問で取り上げることにしました。
もちろん、助産師のみなさんは産後のママをサポートしたい想いで溢れていらっしゃいます。しかし、施設を維持するために必要なのはお金ですよね。助産師さんにも生活があります。豊中市が、委託料を上げずに利用料だけ下げたのでみなさん悲鳴をあげていらっしゃる状態でした。
私も産後は気持ちの浮き沈みに悩まされました。我が子は何故泣いているのかわからずに必死に授乳しておむつ変えて抱っこして揺らしてみたり、、気づけばご飯を食べないまま夕方だったり。食べなかったらそれはそれで母乳の供給量を案じて母親失格だ、、と落ち込んでいました。いま思い返せばなんで家事ができなかったのか、不思議です。不思議だと思う私はいつの間にか肝っ玉母ちゃんになったんでしょうか。当時、気分転換に出かけておいでと週末連れ合いが提案してくれたので出かけたとて、時間が経てば胸は張るし、赤ん坊の泣き声が聞こえたらあたりをキョロキョロ見回して、いないはずの我が子の姿を探してしまいます。育児ノイローゼですね。夕焼けを眺めながら頬を伝う涙、、大人と話したい、誰かと話したい!そんな時が私にもありました。よく生き延びたと自分を褒めたいと思いました、今ふと!
豊中市のこの事業を知った時、私もこんな事業欲しかった!と真っ先に思いました。素晴らしい事業だと思います。助産師さんもやる気満々なんです。しっかりと委託料を支払って、豊中市のお母さんたちをガッツリサポートしていただきましょう。豊中市の3人の助産師さんとおはなしさせていただきましたが、本当にみなさん勉強熱心で思いも熱く、素敵な方々です。
以下当日の質疑となっています。
↓
(1問目)
次に産後ケア事業について質問します。
産後ケア事業の実施施設数は、どれくらいありますか。対象月齢ごとに、市内・市外それぞれの数を教えてください。
また、利用者の希望通りの日程で、希望の施設を利用できていますか、お聞かせください。
【答弁案】
・産後ケア事業の実施施設数につきましては、対象月齢 3 か月未満の施
設数は、市内・市外ともに 4 か所です。対象月齢 3 か月以上の施設数
は、市内 3 か所、市外 6 か所となっています。
・事業の実施に当たっては、申し込み受付後、委託医療機関と利用日の
調整をしております。希望どおりの利用がかなわない場合もございま
すが、その場合は、利用日や利用施設を調整することで対応しており
ます。
(2問目)
今後、産後ケア事業の利用料金が減額となると、今よりさらに利用者の増加が見込まれます。利用者の増加は望ましいのですが、担い手である助産院からは産後ケアを受け入れると、人件費や食費、光熱費などの費用で委託料が残らないどころか赤字になることもあり、現在の委託料では負担が非常に大きいという声も聴いています。特に宿泊の場合はリスク管理のための人件費がかかります。24時間連続勤務にもなりかねず、心身の負担となります。実施施設の拡充が叶わず、本当に産後ケアが必要な市民に支援が届かなくなっては本末転倒です。広く市民に利用していただくためにも更なる実施施設の拡充に向けて、市独自で、実施施設が産後ケアを受け入れる際の人件費に対して委託料を加算してはいかがでしょうか。市の見解をお聞かせください。
【答弁案】
・産後ケア事業については、年々利用者が増加しており、今後について
も同様の傾向が続くと見込まれることから、利用枠数を増やすなどの
事業拡充に向けた取り組みが必要です。
・委託先医療機関より、助産師 1 名での対応には限界があることをお聞
きしていることなどから、より安全、安心な事業実施に向け、事業実
施に係る人員体制の整備に対する委託料の加算等、暮らしやすさ向上
プロジェクトチームでの議論を経て、現在、具体的な検討を進めてい
るところです。
(意見・要望)
最後は意見、要望です。
人員体制の整備に対する委託料の加算について具体的な検討が進められているとのことですので、今後、より多くの実施施設が参加いただけることかと思います。産後1年間は特に支援が必要であり、核家族化などの背景により両親に頼れない妊産婦がいらっしゃいます。
妊産婦さんを懸命にサポートしようとする助産師さんたちの切実な声が届いています。
孤立を防ぐためにも、産後ケア事業に引き続き力を入れていただきたいと要望し、質問を終わります。ありがとうございました。