【豊中市議会市場初】無所属提案の平和決議が劇的可決!16対16の緊迫した舞台裏

みなさん、こんにちは。豊中市議会議員の山田さほです。
昨日6月17日、豊中市議会6月定例会の最終日本会議が閉会いたしました。 現地に傍聴へ駆けつけてくださったみなさん、ネット中継を見守ってくださったみなさん、そして職場やご自宅など離れた場所から祈るように応援してくださっていたすべてのみなさんに、まずは心から感謝を申し上げます。本当に、本当にありがとうございました!🙇♀️
大変大きな、そして嬉しいご報告があります。井上ひろみ議員、木村真議員、そして私山田の無所属3名で提出した、 「アメリカ、イスラエル及びイランに対する武力行使の即時停止と平和的解決を求める決議」が、無事に可決・採択されました!✨
実は、無所属の議員が提案した決議案が可決・採択されるのは、豊中市議会の歴史が始まって以来「史上初」の快挙となります。
今回は、決議の議案が可決されるまでの経緯と、リアルな舞台裏を、お伝えしたいと思います。
■ 16対16の真っ二つ。息をのんだ「議長裁決」
今回の決議は、泥沼化する中東地域の武力行使に対し、即時停止と外交的対話を求めるものです。原油やLNGを中東に依存する日本、延いては市民生活(物価高・エネルギー高騰)を守るためにも、地方議会から声をあげるべきだと強く訴えました。
しかし、採決の結果は文字通りの「大激戦」となりました。
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【賛成 16票】 公明党(8名)、共産党(4名)、無所属(4名:提案者3名+松岡議員)
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【反対 16票】 維新・無所属(10名)、ともに創る会(6名:自民・国民・保守系無所属) ※豊中市議会は定数34、現在欠員1のため33名。採決に加わるのは議長を除く32名。
賛成16、反対16。議場が真っ二つに割れる中、最後は地方自治法の規定に基づき、石原議長(公明党)が「可決」の判断を下しました。劇的な採択が決まった瞬間、議場と傍聴席は大きな感動に包まれました。
■ 実は一番息をのんだのが、同じ無所属議員控室・松岡議員の討論
ここからは、山田のHPだからこそお話しできる舞台裏の余談を少し……🤫
採決の直前、私が一番息をのんだのは、実は同じ控室である松岡信道議員の討論でした。 同じ部屋なので、朝から改めて「よろしくお願いします」と決議への賛同をお願いしていたのですが、その時の松岡議員の反応は相変わらず微妙で、どちらに転ぶか分からない様子だったのです。
しかし後から振り返ると、松岡議員はその前に行われた共産党系民商の請願採決(ホルムズ海峡封鎖等の影響による中小業者の緊急事態の打開を求める請願)にも賛成されていました。そこで気づくべきだったのですが、、、
実際の討論で松岡議員は、「この決議は議員を分断した」と、私からすれば「意見の拮抗を分断と呼ぶのはどうなのか💦」と気になるコメントもあり、ハラハラさせられました。しかし最終的に、「意見書や決議文で外交を扱うのはおかしくない」という趣旨の持論を堂々と宣言し、賛成に回ってくれたのは、正直言ってとても心強かったです。
■ 公明党さんとの対話を経て心強いバックアップとなった
木村真さんがご自身のSNSで「山田議員の熱意と頑張りが大きかった」と過分な言葉をかけてくれましたが、今回、私は主に「決議文の作文」と「各会派との調整・根回し」を担当しました。
こうした国際問題に関する決議や意見書は、事前の幹事長会で一部の反対があるとボツ(不調)になってしまうのが豊中市議会の常です。しかし、今回こうして16対16まで持ち込み、最終的に公明党が全面的にバックアップ(賛成の判断)をしてくださった背景には、対話を重ねたことが少しでも寄与したのでは、とも思っています。
「平和の党」が野党になり、、そんな背景も絡んでくるのかもしれません。公明党の議員による討論も素晴らしかったと複数声が届いています。
■ 3月議会での宿題を、結果的に良いタイミングで
このブログを読んでくださっているみなさんの中には、「なぜこのタイミング?」と思われた方もいるかもしれません。実は、今年の3月議会のタイミングで、複数の市民からも「意見書(決議)を出すべきだ」という大切なご意見をいただいていました。
当時は私の力不足、そして時間と心の余裕が全く足りず、ご期待にお応えすることができませんでした。本当に申し訳ありませんでした。
しかし今回は、市長改選期ということもあり、この6月議会では私の一般質問や所属の常任委員会がありませんでした。だからこそ、この決議案の調整に時間を費やすことができたのです。出遅れての提出となってしまいましたが、今の中東情勢や激化する世界情勢を考えると、結果的に「このタイミングでの提出がベストだったのではないか」と感じています。
アメリカとイランの停戦合意はそもそも正式に署名にも至っていないですし(16日時点では正式合意に至っていなかった。19日にスイスで行われた)、今後60日間の集中協議が難航すれば再び合意が破棄される可能性も残っていますので、今こそ各自治体が停戦要求の態度をはっきりさせ、日本が実質的合意の後押しをすべきだという思いです。
無所属議員が提案してもどうせ否決されるだろうという前例や諦めを覆し、採択という結果になったことには正直驚いています。何よりも各提案議員の熱意と頑張り、そして傍聴席を埋めて応援してくださった市民の皆様の思いが、議場を動かしたのだと感じています。地方議会という小さな場からの声であっても、全国、そして世界へと繋がれば、それは大きな平和への力になると信じています。
決議文(全文)
今回の本会議で採択された決議文の全文を以下に掲載いたします。改めて、これを何故市議会で扱うのかについて一緒に考えていただけたら幸いです。
アメリカ、イスラエル及びイランに対する武力行使の即時停止と平和的解決を求める決議(案)
現在、中東地域において展開されているアメリカ、イスラエル及びイランを巡る軍事的な緊張の高まり、並びにそれに伴う激しい武力行使は、多くの尊い人命を危険にさらし、現地の深刻な人道危機をさらに悪化させている。いかなる理由があろうとも、武力による嚇や武力の行使は、国際秩序の根幹である国連憲章に反するものであり、断じて容認できるものではない。連鎖する軍事攻や報復措置は、増悪と壊を増幅させるだけであり、事態の解決には到底結びつかない。今、国際社会に求められているのは、さらなる戦構の拡大を防ぎ、これ以上の機性者を出さないための即時の武力行使の停止と外交的対話である。
我が国は、平和主義を基本理念とする法を掲げ、国際社会の平和と安定に貢献することを責務としている。本市においても、「豊中市非核平和都市宣言」の理念のもと、核兵器の廃絶と恒久平和の実現を願い、平和の導さを次世代へ継承してきた。こうした立場から、いかなる対立も武力ではなく、対話と協調によって解決されるべきであると強く訴えるものである。
加えて、中東地域の海上輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖や航行の安全が損なわれる事態となれば、エネルギー資源の大部分を中東地域に依存する我が国にとって、原油や液化天然ガス(LNG)等の供給途絶という重大な供給リスクに直面することとなる。これは、エネルギー価格の深刻な高騰を招き、世界経済を混乱に陥れるのみならず、本市市民の生活や地域経済に対しても計り知れない打撃を与える極めて憂慮すべき事態である。
よって、豊中市議会は、アメリカ、イスラエル及びイランの各政府をはじめとする全ての当事者に対し、武力行使及び軍事行動を即時に停止し、最大限の自制をもって外交的対話による平和的解決に向けて行動することを強く求める。あわせて、日本政府に対し、国際社会と緊密に連携し、国連憲章等に基づく国際的な枠組みの下で、平和的解決と事態の沈静化、並びにエネルギーの安定供給と海上交通の安全確保に向けたあらゆる外交的努力を尽くすよう強く要望する。
以上、決議する。
2026年6月16日
豊中市議会